前回155話ではサヨナラホームランを浴び、あと一歩で県大会進出を逃してしまった風林中メンバー。
お忍びで試合を観に来ていた父・吾郎からの置き手紙を見て、大吾は失意の中で静かに心を奮わせます。
再起を図るべく張り切る大吾でしたが、部内では隔たりが生じます。
ネタバレや画バレを含んでいるので気になる方は注意してください!
MAJOR 2nd(メジャーセカンド)156話のあらすじ(注:ネタバレ・画バレあり)
再始動
5月の上旬、大会を終えると待っていたのは中間テストでした。
勉強が不得手なのでしょうか、睦子はこんな顔で受けています。
定期テストが終わり、部活動の禁止期間も明けました。
野球の出来る時間が待ちきれなかった大吾は、一目散にグラウンドへ。
久しぶりに集まった野球部のメンバーも、各々テストの反省会をしていました。
4番バッターで正捕手のアニータは大会中に痛めた右手が影響し、あまり字が上手く書けなかった様子。
そしてグラウンドに集合した一同に、キャプテンである大吾から今後の予定とチームとしての目標が発表されました。
『次は地区大会を突破して、県大会に出場します!』
それを聞かされた一同は各々表情を浮かべます。
約2ヶ月後には、全国中学校軟式野球大会(全中)の地区予選が始まるとのこと。
『この9人だったら絶対勝てます!俺も協力しますから、徹底的に鍛えてレベルアップしましょう!』
練習再開
チームとして初の公式戦だったにも関わらず、決勝で強豪の大尾中に最後まで食らいついていた風林中メンバーを見て、大吾はかなり手応えを感じていました。
久しぶりの練習だったこともあり、ヘトヘトになる一同。
それもそのはず、テストがあった午前中を除けば合計なんと4時間!
テストの成績が悪かったという太鳳は、勉強に充てるべく練習時間を減らしてもらおうと大吾に掛け合いますが・・・
それ以上にハードなスケジュールとなってしまいました。
また、肘に違和感のあった弥生にも大吾は抑え投手として投げ込みをしてほしいと要請します。
この結果に不満げな太鳳は、ついこんな一言を漏らしてしまいます。
『私、明日の練習ボイコットしちゃおうかな』
先の大会の奮闘でまとまり始めた風林中野球部。
果たして、この温度差をどう解消するのでしょうか。
MAJOR 2nd(メジャーセカンド)156話の感想・考察
遺伝子は受け継がれている
前回155話では、弥生がサヨナラホームランを浴びての地区大会準優勝。初めは力試しと思い臨んだ大会でしたが、やはり勝利の味を知るにつれ、次の勝利への渇望が強くなっていくのがアスリートというもの。
大吾たち風林中メンバーも『せっかく、ここまで来たのだから』との気持ちがあったのでしょう。
大吾もキャプテンですから、敗戦のショックと責任を誰よりも感じていました。吾郎ほど闘争心を剥き出しにするタイプではありませんが、負けん気の強さに関しては親父譲りと言った所なんですかね。中学生ながら立派だと思います。
次の大会では、真価の問われる試合となるだけにチーム一丸で頑張ってほしいですね。
不安なマネジメント
今回156話で、大吾の個人としての立ち振る舞いは見事でした。
しかしながら、部活動の禁止期間が明けてすぐの練習で、普段より倍の4時間も練習を課した事。テストの結果が悪く、今後の進路について影響すると懸念した太鳳からの打診(これは太鳳の自己責任な部分もあるでしょうが)も遮った事。そして、肘に違和感のある弥生により負担の大きいリリーフ投手としての調整を命じた事。
仮に練習量を増やした事でチーム全体の能力が上がり、太鳳が文武両道に励みながら、弥生も怪我をすること無く全中大会を乗り切る。このような結果になれば、指導者として勝てば官軍と言って良いでしょう。
ただ、思い描いた青写真通りにはいかないのがチームスポーツです。先の大会では仲間達に寄り添いながら自らも苦悩し、立派にキャプテンを勤めあげた大吾でしたが、更なる試練が訪れる事になったようですね。次のステップをどのように踏んで行くのか。非常に楽しみに思います。
最後に今週一番印象に残った場面。
女子部員が部室を占拠し、男子は外でユニフォームに着がえる始末だそうです・・・
以上、読んでいただき有難う御座いました。
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