「週刊少年ジャンプ」2019年19号に掲載されている「約束のネバーランド」130話のネタバレです。
129話のラストでは、鬼を殺したくないエマと話したノーマンが、脱獄してから仲間たちとしてきたことを振り返り、全てを背負い神にでも悪魔にでもなりみんなを救う決意を固めたところで終わりました。130話では、エマがノーマンと話した流れから”七つの壁”に行く話を仲間たちに報告するところから始まります。
ネタバレや画バレを含んでいるので気になる方は注意してください!
約束のネバーランド130話のあらすじ(注:ネタバレ・画バレあり)
エマの報告
「ごめん!」と開口一番みんなに謝罪するエマ。”七つの壁”に行ってくることを報告します。
これに驚く子供たち一同。ノーマンが鬼を全滅させられると言っていたのにどういうこと?と疑問を持ちます。
エマは、「鬼を全滅させたくない」と答え、さらに驚く仲間たち。
絶滅、根絶やしにすることは正しいけど、実際に想像すると悪い鬼ばかりではなく、普通に暮らす町の鬼や子供・赤ちゃんとかもいることを考えます。
食料を断ち、退化させ野良鬼にして絶滅させるということはどれほどの恐怖と憎しみを生み出すのか、ということを語ります。
想像した恐怖に青ざめる仲間たち。エマは、私はできるなら殺したくないし、私以外にも殺させたくない、と自分の気持ちをぶつけます。
後悔しない選択を
そしてレイが一言。「ムジカやソンジュも殺すのかって話になる」。これにハッとするみんな。でもエマは、これが全部自分のワガママで、自分がそうしたいと思っただけのことだからみんなを巻き込むつもりがないと言います。そして、この話を聞いたノーマンも作戦をやめたり待つつもりがないと言っていたことも報告。
”絶滅”以外の方法があるかどうかも分からない状況だから、エマとレイでちょっと行ってくる、と笑顔で宣言します。
後悔しない選択をしたい、未来を選びたい、と真剣な眼差しでしゃべるエマ。
これを受けて、自分たちにも想像が足りていなかったと反省する仲間たち。ほとんどの仲間たちは実際に町の鬼を見たわけではないとはいえ、想像もしていなかった敵の一面があることに気づきます。エマ達の言うことはわかるし、エマ達の友達であるソンジュとムジカは殺したくない・・・と思っても、やっぱり「鬼が嫌い」というジリアン。
「鬼たちよりもみんなやエマが大事」と必死に思いを訴えます。容赦ない敵からまず仲間を守りたい、という思いで涙が溢れます。
ギルダは、エマはついこの間に鬼に殺されかけたのになぜ?とエマに詰め寄ります。
「頭おかしいんだよ」と冷静に答えるレイ。そこにドンが、「でもそれがエマだよな」、とエマを理解し困り顔で笑いかけます。
「しゃーねぇ、行って来い」
そういうドンの発言にみんなが驚く。エマとレイが悩んだ末での結論だろうと理解を示します。”七つの壁”のあのリスクは避けられたらとは思うけど、エマの理想も嫌いじゃない、と同調。”リスク背負っても悔いのない選択を”それが自分たち脱走者が選んできた”自由”だろう?と、止めてもエマはどうせ聞かないと笑います。
ギルダはそれでも、エマが危ない目にあう必要はない、危ない道だし、それ以外の道もあるのに、なんでエマが・・・と心配します。
「ごめんね」とギルダを抱きしめるエマ。自分がつらいほうの道ばかりを選ぶから心配をかけるけど、自分が納得できるのはこの選択だ、と慰めます。
ノーマンへの思い
でも、今回はそれだけではなく、もうノーマンに自分を殺させたくないと真剣な顔でエマは言いました。
レイも、あいつはまた同じことをしようとしている、と昔のことを指摘します。命を捨てよう、断とうとはしていないが、また私達のために心を殺して全部背負って片をつけようとしている、このことをレイとエマは納得していませんでした。
グレイス・フィールドでのノーマンの出荷とエマやレイたちの脱獄について、ノーマンはあれが唯一の正解・成功だったと思っているのだろうとレイが言い、「全然成功じゃない」とエマは苦しそうな顔で過去を思い出します。
あの時、ノーマンを行かせてしまった時点であの脱獄は本当の成功じゃない、と振り返りました。
同じ思いを二度もしたくない、させたくない、今度こそ「やってみなきゃわかならい」ということをノーマンに証明したいのです。
これもエマのワガママですが、その意味でも”七つの壁”に行ってきたい、行って可能性を確かめたいとエマとレイは説明。
ノーマンが鬼の王族や貴族を殺させる前に戻ってくる、でももしもの時は皆も公開をしない道を選んでくれ、と。
そしてエマは「あとノーマンをお願い」、とみんなに託します。
いざ、七つの壁へ!
これを聞いてギルダは「絶対帰ってきて」と嘘でもいいから約束してほしいと言い、エマは嘘はつかないけど約束する、「絶対無事に帰ってくる」とまっすぐに答えます。
そして覚悟を決めたギルダは留守は任せて、思う存分行ってらっしゃいと、送り出すことを決めました。それについてみんな思いを一つにしたのです。
その頃、エマ達の出立について、ノーマンとヴィンセントが話していました。
月が出れば今夜にでも、ということです。
満月の夜、とうとうエマとレイは出発します。金の水を出し、みんなに「行ってくる」と告げ、もう一つの答えを探しに。「〇〇」に会いに、いざ、”七つの壁へ”!
約束のネバーランド130話の感想・考察
エマの人柄
とうとうエマの気持ちをみんなに打ち明けました。鬼を憎むことしか考えていなかった仲間たちは、そんな考えがあることに驚きます。鬼を絶滅させられると思っていた中、「救いたい」という考えがあること自体がかなり衝撃的だったはずです。
しかし、エマの考えはすんなり受け入れられました。ここまでのかなりの苦労や困難を考えれば、受け入れがたい話だと思うのですが、そこはエマとすごした長い時間、人柄、そしてなにより仲間たちからの信頼があったのだろうというのがわかりますね。
普通に暮らす鬼たち
鬼たちにも普通の暮らしがある、ということは実際に見ていない仲間たちは想像もできなかったことでしょう。それでも自分たちに想像が足りてなかったと反省する面々。ほんといい子たちばかりです。ひどいことをする種族と認識すると、全体を悪と考えてしまうのはマンガの世界以外でも起こりえますよね。
みんなに見送られ出発するエマとレイ。次回131話では、リスクある選択をして”七つの壁”に向かった二人が、どのような旅をするのか、新しい展開に期待がふくらみます!
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