「ジャンプスクエア」2019年3月号に掲載されている【この音とまれ!】77話イントロダクション のネタバレです。
合宿から帰ってきた愛。
今は売地になっているおじいちゃんの土地に合宿先で拾ってきた石を供えて報告し、時瀬のメンバーは打倒一英を目指します。
ネタバレや画バレを含んでいるので気になる方は注意してください!
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【この音とまれ!】77話のあらすじ(注:ネタバレ・画バレあり)
愛は仁科楽器にて、おばあちゃんに合宿の報告をします。
自分の事を大事に
縁側で話す2人。
一英の演奏を聴いた愛を見て、良い刺激をもらってきたことをおばあちゃんは感じます。
一英の美蘭とリュカを思い出し、自分の祖父が箏に人生を捧げていたのか気になり尋ねる愛。
しかし、おばあちゃんは「そんなの本人に聞かなきゃわからない」と言い、自分は「ただ毎日生きたいように生きているだけだ」と言います。
「自分の生き方決まってんのって、かっけぇ」
と愛に言われ、愛の頭をわしゃわしゃと撫でるおばあちゃん。
「かっけぇ」と思う様になったのは、少なからず「そうなりたい」と思ったとからで、愛が自分の未来にも目を向けられるようになってきてるのだと言います。
おじいさんや哲生に「自分のことをあきらめるな」と言われていた愛。
「自分を大事にできないと周りを大事にできない」と言うおばあちゃんに、自分を可愛がり自分の喜ぶことをたくさんしておやり、と言われます。
そして、今一番望んでいることを聞かれます。
「最高の演奏がしたい」
「今の箏曲部全員で」
全国大会に向けて強い気持ちを持ちます。
練習の密度を高くする
一方、滝浪先生に自分たちのことが載った“邦楽デイズ”を見せてもらったメンバー。
ゆるみきってます(笑)
その顔を見るのが嫌だった、と滝浪先生は不機嫌顔。
天泣の演奏を“会場中が震えた!心揺さぶる時瀬高等学校”と紹介されており、他のメンバーも嬉しそうです。
愛、さとわ、武蔵は比較的落ち着いており、武蔵はさとわに「嬉しいけど一英の演奏を聴いて気が引き締まったところだから」と説明します。
そして、このままの練習を続けていたらダメだと考え練習の密度をもっと高くしたい、と皆に話します。
「一音を大事にするのと同じで、一回一回の練習を大事にする」
「漠然と繰り返す練習じゃなくて試行錯誤して掘り下げて練習する」
そう決意する武蔵の言葉を受け、滝浪先生は皆に一英の情報量が多かったのは何故か問いかけます。
一音を大事にしている時瀬よりもさらに、一英は一音がそこにある理由を考え、答えを出し、弾き込んでおり、そこに深さや奥行き、情報量の多さが現れているといいます。
ただ、滝浪先生は一英のような音楽の向き合い方がある、というだけで時瀬のメンバーに同じことを求めているわけではありません。
「演奏に正解なんてない」
「どういう演奏を目指すのかはしっかり考えろ」
「目指す演奏が決まればやるべきことも見えてくるだろ」
多分時瀬のメンバーは一英とは違う演奏を目指していくことになると思いますが、一体皆でどういう方向を目指していくのでしょうか。
追い越したい
名都は同じ学年であろう女子生徒に階段の踊り場で迫られています。
部活、バイトと忙しくデートをしてくれない名都に「キスしてくれたら許す」と2人がキスしようとしているところにタイミング悪く…
侑が乱入です。
名都に部活の朝練のことを話しますが、名都は本心を見せず「ありがとう」と一言。
「合宿、楽しくなかった…?」
と尋ねる侑に、問いかける名都。
「楽しかったら部活に出る時間が増えるの?」
「じゃあ俺が今部活週4なのは楽しくないからってこと?」
不思議そうな顔をする侑に、変なコト言ってごめんと言い名都は去っていきます。
1年生2人があと3か月でわかりあえる気があまりしませんが…全国大会までにこの2人が本気で語り合える時はくるのでしょうか。
一方2年生男子メンバーは哲生と屋上でお弁当タイムです。
ぼーっとしている4人に何があったのか尋ねる哲生。
4人は目指す演奏について考えながらも答えが出ないようです。
3か月と時間が無い中で、どうしたら追いつけるのか…と悩む中、愛は言います。
「追いつくんじゃねぇ、追い越すんだろ」
時間が足りない、と言いながらお弁当を食べ、皆は昼練に向かいます。
そんな中通孝がメモを落とし、哲生が拾います。
そこには“一人前の音を出せるようになる”と合宿の時の目標が書かれていて、それを見た哲生は笑うことなく「がんばれ」と応援します。
嬉しそうに笑う通孝。なんとなく何かがありそうな気がしますが…。
そして武蔵と妃呂は教室で練習について考えます。
一回一回の練習を大事にするのは今までもしてきたことで、どうしたら良いのか考え込む武蔵。
一英の人間がプロを目指しているというのを聞き、焦っていると言います。
「この人たちは卒業してもまた同じメンバーで弾けることがあるかもしれない」
妃呂はそんな武蔵に「また集まって弾けばいい」と言いますが、武蔵はそれでも今のようにお箏づけの日々はもう来ないことをわかっていて、だからこそ「大事にしたい、後悔しないように」と言います。
妃呂はそんな武蔵の決意を受けて「やれること全部やろう」と言います。
全力で3か月を駆け抜けよう、と。
3か月、ってあっという間ですよね。その間に時瀬のメンバーはどういう風に成長していくのでしょうか。
そして、練習中に通孝に父親から電話が。
電話の内容は母親がパート先で転び、骨折したというもの。
焦るメンバーに「命に別状はない」と説明しますが、どことなく暗い表情の通孝。
とりあえず年の離れた妹を保育園に迎えに行く、ということで練習を止めて帰宅しますが…?
【この音とまれ!】77話の感想・考察
不穏な空気で終わってしまった77話です。
以前から通孝が新しいクラスに馴染めなかったりと、なんとなく苦労している描写があったので何か大きな問題が起きてしまう気がしてなりません。
哲生とのやり取りも不吉なフラグにしか見えず、心配です…。
一方愛はどんどんと成長していきますね。
武蔵と同じ気持ちを持って、さとわを追い越そうとし、ひたすら前を向いて進み続けています。
それが益々通孝との差を広げてしまいそうなのも心配ですが…!
しばらく恋愛モードはおやすみになりシリアスモードに突入してしまいそうですが、時瀬にとって最善な方向性が見つけられると良いなと思います。
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